コンビニ弁当の安全性は、世界基準に合わせても最先端だと言われています。
”異物混入問題”が世間を賑わせたこともありましたが、それらを起こさせないコンビニの対策とは、どのようなものなのでしょうか。
自宅から始まる衛生管理
コンビニ弁当工場で勤務するスタッフには、工場の中だけでなく、日々の生活においても、以下のことが求められています。
・髪の毛は毎日洗う
・出勤前にブラッシングを欠かさない
・出勤時、ウールなどの毛羽立つ服の着用禁止
・爪は短く切りそろえる
・生肉や貝の食用は避ける
・香水やマニキュアの禁止
・出勤時のメイク禁止
「細かい!」「大変そう!」
働く視点で考えると、そう思ってしまいますが、その工場で作られたお弁当を購入する”お客さま”の立場で考えると、この徹底ぶりには安心感を覚えますよね。
工場で行われる衛生管理
まずは、制服を着用します。長袖・長ズボン、帽子、マスク、手袋あたりが、マストアイテム。他、エプロンがある場合もあります。
そして、髪の毛はしっかりと帽子の中へ。
ちなみに、制服にはポケットがありません。これは、異物混入を防ぐための仕様です。
さて、制服の着用が終われば、粘着ローラーで全身のゴミを取り、爪の中までキレイに手を洗って、アルコール消毒を行います。その後、エアシャワーの部屋に入り、全身に風を受けて微細なゴミを吹き飛ばし、ここまでやって、やっと工場に中へ。
いかがですか?
自宅から工場に入るまでの工程は、数え切れないほど。そのひとつひとつが、衛生管理を行うために必要不可欠なものなのです。
見落としがちな注意点
例えば、工場に入ってから、トイレに行きたくなった。生理現象なので、あるかと思います。
もちろん行って構わないのですが、行くたびに、衛生管理の全ての工程を再度行わなければいけません。これは大変……。
お仕事にはいろいろな向き不向きがありますが、コンビニ弁当の工場の場合、”トイレの近い方には不向き”と言えるかもしれません。